“ I don't know ” から始まる新たな発見と革新の出発点
“個性を惹き立てる”をコンセプトにリリースした「1DK」 。本記事では発売までの誕生背景を、ブランドを牽引する株式会社pad代表 廣田へのインタビューでご紹介します。今回は1DK製品化へのこだわりをテーマにした「#3 挑戦」編です。
発売から4ヶ月が経過しましたが何か変化はありましたか?
他の記事でも少し触れましたが、1DKをお使い頂いた皆様の声を直接お聞きすることは、理解や想像していたよりも、ずっと貴重で学びが多く、時には背中を押され、時には歩みを止めて現状を見つめ直すきっかけを頂けました。
この数ヶ月で、商品のご購入手段、美容室のご登録、サイトのレイアウト、プロダクトの用途オプションなど、直接頂くご意見から小さなアップデートを重ねて少しずつサービスを確立してきましたが、まだまだ不十分だと思う所は多くあります。
ただ、“ I don`t know ”を起源としたブランドなので、その意識をポジティブに持ち続けながら、お客様の声をより良い形にしていく事を目指していきたいと考えています。
今後はどのような製品を予定しているのでしょうか?
プロダクトに関しては、年内はスタイリング剤とヘアケアの拡充を行っていきたいと思ってます。
春にアウトバストリートメント、夏頃にシャンプートリートメント、秋頃にスタイリング剤とスケジュールを立てて進行しています。
現状で公開できる内容はありますか?
直近に予定している製品では、機能面のこだわりはもちろんなのですが、その点と連動した特徴的な個性を追求しています。
容器やタグ、ラベルなどで環境配慮の要素はそのままに、製品の中身でも1DKらしさが表現出来ないかと昨年から準備を進めてきましたが、なかなかピンと来ず…。
その中で、知人の繋がりから飛騨の高山市の事を知り、今年に入り直接現地に伺うことでその考えは色濃くなっていきました。
「家具の5大産地」と呼ばれる高山市で、家具を制作する際に使用されず、廃材となる木材を蒸留してアップサイクルされるヒノキ精油を配合する事で、機能に加えた環境貢献や地域の活性化、そこでの取り組みを少しでも知ってもらうきっかけを作っていければと思っています。
製品以外で予定されている展開はありますか?
各地域でセミナーを積極的に開催していきたいと思ってます。
今年に入り実施した熊本・鹿児島のセミナーで、ユーザーの皆様とリアルな意見交換をさせて頂けた事は、私達にとっても非常に学びが多く、同じように各地で実施したい気持ちはそこで強まりました。
その際に、美容室をお借りして、近い距離でのライブ型セミナーで美容師の皆様が交流の場になるような形式で実施したのですが、今後も同様の形式で継続していこうと考えています。
1DKがオンラインでの販売だからこそ、オフラインでのコミュニティを大切にしていきたいですね。
すでに満席になってしまったのですが、次回は名古屋での開催を予定しています。
会場を探すことに困ることが多いので、もし美容室を会場としてお貸し頂けるお客様がいらっしゃいましたらご連絡をいただけますと幸いです。
他にもコミュニティとなる展開はありますか?
こちらはオンラインにはなりますが、ブランドサイト内の「デジタルスタイルカタログ」や「ユーザーズボイスメニュー」はお客様同士の情報が循環するコンテンツになればと思っています。
「デジタルスタイルカタログ」では1DKでデザインして頂いたの質感や参考スタイルを多くの方に見て頂く事で、デザインを作って頂いた美容師の方の認知が広がっていく。
「ユーザーズボイス」では、リアルな使用感や使い方の情報共有でお客様同士が新たな発見をする。
そのようなお客様の有益なコンテンツになっていくようアップデートしていく予定です。
どちらもインスタグラムのご投稿から引用させて頂いていますので、1DKにまつわるご投稿を頂ける際はハッシュタグを付けて頂けると嬉しいです。
インタビューは以上になりますが、最後に何かありますか?
美容師の皆様にプロフェッショナル目線でご提案頂けるプロダクトや、ご使用いただくことで高揚感のあるブランドになれるよう、様々な要素を熟考し製品とサービスをご提供できるよう取り組んでいきます。
ECとリアルを掛け合わせた新しい取り組みが、新たな美容業界の一歩になる事を信じて自分たちに何ができるのかを追求し、挑戦していきたいと思います。
廣田 雅人 / Masato Hirota
美容室専売メーカーで15年間勤務する。営業の傍ら、商品の企画開発責任者として5つのブランド立ち上げ、250以上の商品をマネージメントする。ブランドのネーミング、商品テスト、マーケティング、企画などの主要業務をプロデューサーの立場で取り組み、代表ブランドは国内のあらゆる媒体で受賞すると共に、代表商品は某コスメアワードにて2018年より3年連続グランプリを受賞し殿堂入り商品となる。多角的な視点と様々な経験を強みに、美容業界で新たな挑戦を志し2022年に株式会社padを設立する。